読者と作る「私だけの旅、聞いてください!」Vol.015/20代と30代の旅スタイル

読者と作る「私だけの旅、聞いてください!」

【毎週水曜 6:00 更新】※この回が最終回となります
旅を愛してやまない普通の女子に、旅について語っていただくこの企画。今回は、10代から20代、30代になった今でも旅を続ける神成マサヨさん、ACOさんが登場。歳を重ねたからこその旅の変化を聞きました。

更新日:2016/11/16

ACOさん(左)、神成マサヨさん(右)

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会社員のACOさん、管理栄養士&フードプランナーの神成マサヨさん。10代からバックパックで世界を飛び回ってきたACOさんの最近のお気に入りは、友人と一緒に過ごす旅。一方の神成さんも、国内外の友人たちを訪ねる“人ありき”の旅に出る。ふたりは、29歳のときに共通の知人を介して知り合い、今では一緒に旅に出るくらいの仲に

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今年3月、ACOさんと神成マサヨさんは、タイ旅行へ。ワットアルンやワットポーなどの寺院めぐりも楽しんだそう

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土日限定の市場、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット。現地の熱気を感じながら、おいしいごはんに舌鼓

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ワットプラケオは、大混雑のため入場を断念。こうした計画の変更もまた旅の醍醐味のひとつ

友達との旅って楽しい?
ふたりで行った旅先は?

ACO「昔、友達と海外に旅に行って、絶縁して帰ってきたことがあるんですよ(笑)。取り立てて何があったというわけじゃないけど、2カ月くらいの長い旅だったのでお互いストレスが溜まったんでしょうね…。それ以来、ずっとひとり旅派でした。だけど、ここ2、3年は、大人になってからできた友達が旅好きだったりで、誰かと旅に出るようになりました」

神成「私と一緒にタイに行ったのも、今年の3月だもんね。私が落ち込んでいるときに、ACOが『気分転換に旅行にでも行こうよ!』って誘ってくれたんだよね」
ACO「ふたりとも旅が好きだし、アジアなら気軽に行けちゃうからね。これまでもアジアにはたくさん行ってきたけど、タイはごはんもおいしいし、観光や歴史、自然がそろっていてバランスがいい!」
神成「すでにタイに行ったことがある友人たちに、おすすめのスポットやお店を事前に聞いたんだよね。30代ともなると渡航経験者がけっこういて、こうして知り得た情報は、全部当たりでハズレがなかったね!」
ACO「とくにバンコクのイーグルネストというバーが、かなり素敵でした。ワットポーとワットアルンという寺院が望めて景気も最高で」
神成「タイの在住の友人に聞いたエステ、ボナエ ビューティもすごくよかった! リーズナブルなのに、時間も長くて丁寧だったし」
ACO「最近では、旅で楽しく過ごせた人とは、一生友達でいられる気がしているんです。とくに海外は、言葉が伝わらないこともあるし、困る場面が多い。そういうのも乗り越えた友達とは、絆が深まりますね」

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ふたりはバンコクのほか、アユタヤにも足を伸ばした。ツアーで出会った人たちとも旅の情報交換をするのがおすすめだとか

20代と30代での旅で、
何が大きく変化した?

神成「まず大きな違いは、お金の使い方ですね」
ACO「10代、20代のころは、バックパッカーとしてお金をかけずにドミトリーに泊まってたりしましたけれど、今はタクシーに乗るようになったし、安全やゆとりを買うようになりました」
神成「安全で楽しい旅をするために、自分で自分の身を守るのは大事だよね。あとは、旅にメリハリをつけるようになりました。高級なレストランやエステにも行くし、地元の人が通うような食堂にもマッサージ店にも行く。お金をかけるところとそうでないところの差をつけられるようになったんです」
ACO「屋台とか地元の味と堪能しつつも、日ごろのご褒美としてちょっと贅沢もしちゃおうみたいな」
神成「そうそう。あと30代での旅は、友達とモメたり、わがままを言い合ったりもないですね。若いころは、お互いの意見を押し付けてしまって相手とぶつかることも多いけど、色々な人と出会って経験値が上がった今、そういう考え方もあるよねって、お互い相手の個性を認めることができるようになったんだと思います」
ACO「確かに10代や20代では無理だった(笑)」
神成「ACOは絶縁しちゃうくらいだからね(笑)」
ACO「昨年、友人4人で台湾に行ったとき、1人が大好きなキャラクターの展覧会に行きたいというので、みんなで行ったのですが、付いて行っただけのほかのみんなも近くに素敵なお店を探して、違う楽しみ方を見出したりもできちゃう。本当に、大人になったなぁ(笑)」
神成「経済的にも心にも余裕ができるから、人との旅が楽しくなるのが30代なのかも。とくに旅が好きな人は、お互いの旅のスタイルも確立している。その相手と自分のスタイルをおいしいどこ取りして、もっと旅を楽しむことができちゃうんだと思います」

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スマホのアプリ、Evernoteで旅の情報を共有している

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バックパッカーの聖地と呼ばれるカオサン通り。三輪タクシー、トゥクトゥクもお待ちかね

旅好きなふたりが思う
旅の魅力や醍醐味とは?

ACO「旅って余裕がないと行けないものだと思うんです。お金ももちろんそうだけど、時間も心もそうで、旅に行けること自体が贅沢なこと。だけどそれは、普段のライフスタイルを確立しているからこそ。旅のために働くし、旅のため休みの調整もする。そうしないと得られない時間だから、とても貴重でかけがえのないものですね」
神成「私は誰と行く旅が好きなんですけど、同じ景色を見て、おいしいものを食べて、日本ではできないような感動を共有できる。そんな素敵なことってないと思います。
あとは、旅に行けば行くほど、旅へ出るハードルが下がっていく気がしていて。最近は、インターネットの普及によって情報も受け取りやすくて、海外でも国内と同じような感覚で気軽に行けちゃいますからね」
ACO「旅と旅の間をあけるのって、もったいないと思って。ちょっと間をあけちゃうと、次の1歩を踏み出すのが億劫になっちゃうこともあるじゃないですか。旅から無事に帰ってくると、本当に楽しかったと心から思える。そんな気持ちが高まっているときに、コンスタントに旅で出ることが理想的。だから、ずっと旅は続いていくし、続けずにはいられないんです!」

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ふたりおすすめのバー、イーグルネストからの夜景

【THE TRAVEL I LOVE 私の好きな旅】20代と30代の旅(神成マサヨさん、ACOさん)

サイアム セラドン銀座店

取材協力:
サイアム セラドン銀座店

タイ北部のヘルシーな郷土料理、チェンマイ料理を味わえるレストラン。チェンマイ出身のシェフが、タイのハーブや野菜をふんだんに使い、辛み・甘み・酸味が絶妙に絡み合った現地の味を表現する。

℡03-6228-7783
営業時間/ランチ11:00~15:00 (14:00LO) ディナー17:00~23:00 (22:00LO) 土・日・祝ランチ11:00~16:00 (15:00LO) ディナー16:00~23:00 (22:00LO)
住所/東京都中央区銀座2-4-6銀座Velvia館7F
不定休※施設休館日に準ずる
アクセス/銀座一丁目駅すぐ

WRITING/MAKI FUNABASHI

※記事は2016年11月16日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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