沿線の味をランチコースで。しなの鉄道観光列車「ろくもん」
軽井沢〜長野を結ぶ「ろくもん」は、ぬくもりあふれる車内で地元の美味がいただける観光列車。
コース仕立ての季節の料理を、信州ワインやシードル、地ビールとともに
OZmagazineTRIPからピックアップ!
今、乗っておきたい、しなの鉄道観光列車「ろくもん」
軽井沢駅から
「ろくもん」1号に乗車
シックな赤い車両がホームに入った瞬間、胸が高鳴る。車内には、長野産木材がふんだんにあしらわれ、気持ちのいい空間が広がる。のんびり2時間20分、新幹線では見過ごしがちな車窓の風景も楽しもう。
「ろくもん」ってこんな電車
運行区間/軽井沢駅〜長野駅、1日1往復半
運行日/金・土・日・祝(除外日・追加日あり)
所要時間/1・2号約2時間20分、3号約1時間30分
料金/食事付きプラン12800円(1・2号のみ)、乗車券指定席プラン(1〜3号)乗車券1640円(軽井沢〜長野の場合)+指定席1000円
予約方法/食事付きプランは、軽井沢・小諸・上田・戸倉・屋代の各駅、ろくもん予約センターで(乗車日の2カ月前の1日から7日前まで)。乗車券指定席プランは、軽井沢・小諸・上田・戸倉・屋代の各駅、長野駅しなの鉄道きっぷうりばで(乗車日の1カ月前から前日まで。あきがあれば当日も可)
予約・問い合わせ先/ろくもん予約センターTEL.0268-29-0069(10:00〜17:00)
車体の濃い赤は、沿線ゆかりの武将・真田幸村が武具を朱塗りにした“赤備え”から
車窓を眺めながら
コースランチ
出発と同時に運ばれるのは、キノコのポタージュなどのアミューズと信州産小麦のパン。前菜にもメインにも、沿線の生産者が作った食材が満載で、できたてのチーズデザートまで幸せなフルコース! 列車のデザイン(写真3)は、数々の観光列車を手がけた水戸岡鋭治氏によるもの。
1.ろくもん1号では東御市「アトリエ・ド・フロマージュ」のメインとデザートを。その日の朝作ったチーズデザートには旬のジャムを添えて 2.前菜は軽井沢のレストラン「こどう」のメニュー 4.メインはシナノユキマスのチーズ焼き、信州牛のビーフシチューなど。3つのココットを2人分並べると、真田氏の家紋・六文銭に見える!
長野駅到着。
善光寺周辺であそぼ!
国宝・善光寺までは、長野駅からバスで10分ほど。周辺には由緒ある宿坊が並ぶほか、古い建物を利用したお店も多く、情緒たっぷり。お参りがてらぶらぶら歩いたら、カフェでひと息ついて。おすすめは、1648年に創業した善光寺門前の元旅館「藤屋御本陳」のパティスリー。奥に広がるカフェスペースでは、信州産のイチゴやアンズなどで作る季節のケーキや焼き菓子を。
パティスリーHEIGORO
TEL.026-266-0156
長野県長野市大門町515
営業/10:00〜16:00 ショップ〜19:00
無休(年2回程度休みあり) 予約不可 カード可
アクセス/善光寺大門下車すぐ
和モダンな雰囲気が心地いい「パティスリーHEIGORO」。イチゴとホワイトチョコクリームをのせた苺タルトは、サングマ茶園のダージリン2015ファーストフラッシュと。ティーセット1080円
沿線で泊まるなら、オズモールおすすめホテルをチェック!
新宿からの往復バス付きも
北欧風リゾートホテル
標高1100mに立つ高原リゾート。野趣あふれる岩風呂や檜風呂、洞窟風呂などでくつろぎ、夕食は多彩な品が並ぶバイキングを。
美食と上質なもてなしが魅力
緑と光に包まれた高原リゾート
静かな木立に点在するコテージに宿泊し、新緑を眺めてリラックス。シードルとそば粉のクレープを味わう、優雅な朝食も楽しみ。
信州らしい眺望を楽しめる
歴史あるいで湯で旅情に浸る
千曲川の畔に佇む老舗の宿。2月に大浴場のひとつを改修し、美肌の湯と名高い温泉を堪能できる。ジャズが流れるライブラリーも素敵。
日帰り&1泊2日で気軽に行ける
おいしい電車旅
車が運転できなくても、道を知らなくても。電車に乗れば、座っているだけで知らない町に行けちゃう。車窓を流れていくのは、初めて見る景色。待っているのは、おいしいごはんとおやつ! 陽射しが春色になってきた今、今度の週末、ふらりと出かけてみない?
- 撮影/松田麻樹 取材・文/塚田真理子