女の子なら誰もが一度は憧れる“クラシック・バレエ”。大人になってからも習い事として、最近では「Do Da Dancin!」「舞姫/テレプシコーラ」などのバレエコミックを通して、その夢のような世界にひたっている人も多いはず。そこで、この年末は、もう一歩進んで本場のバレエを楽しむのはいかが? 地元ロシアでは上演する作品全てがソールドアウトするという『国立モスクワ音楽劇場バレエ』が7年ぶりに来日! しかも、演目は鑑賞デビューにふさわしい名作「白鳥の湖」。さらに今回上演される作品は、大胆な演出・人間的なキャラクターの描き方で知られ人気が高いプルメイステル版。1年の締めくくりにバレエ鑑賞・・・なんてレディな年末の過ごし方してみませんか?
「バレエを観るのが初めてなら、この『白鳥の湖』は本当にぴったりの作品だよ。ダンサーが美しいのはもちろん、ストーリーがわかりやすいし、視覚的にも優れた作品だから、よくできた映画やドラマを見ている気分になると思う」と話すのは、今回の来日公演でジークフリード王子を演じるミハイル・プーホフ。オデットを軽々とリフトするその体は美しい筋肉質、しかも独身でイケメンの27歳。まさに王子にふさわしいビジュアルに、ステージへの期待はますます高まるはず!
日本が“王子ブーム”だと伝えると「王子様は優しいし、何でもしてくれるし、美しい。殴ったり嫌味を言ったりもしないし(笑)、理解できるよ。ただただ自分を守ってくれる理想の姿だからね。もちろん僕自身もそういう男性になれるよう努力しているよ」と、はにかみながら話してくれた。
ここからはジークフリード王子に『白鳥の湖』のストーリーと見所を紹介してもらおう。
「バレエはストーリーを知ってから観ても十分楽しめるから、簡単に説明すると、僕、ジークフリード王子のマリッジブルーから始まる話なんだ。ジークフリード王子は成人して、そろそろ結婚相手を探さなくてはいけないんだけど、まだ結婚なんて興味がない。憂さ晴らしに酒盛りをしても気分が晴れないし、ひとりで感傷にひたっていると、大勢の白鳥が湖で人間の娘に変身する姿を目撃してしまう。娘たちは悪魔によって白鳥に変えられていて、夜の間だけ人間に戻ることができる。僕は、その中のオデット姫のあまりの美しさに一瞬にして恋に落ちてしまった。でも魔法を解くには、恋をした事がない男性がオデットに永遠の愛を誓うしかないんだ。もし男性が裏切った場合、オデットは破滅してしまう。そこで、ジークフリード王子は婚約者を選ぶ舞踏会で愛を誓うために、オデットをお城へ招待したんだ」
「『白鳥の湖』は、バージョンによって、ストーリーや演出、曲順に違いがあるんだけど、僕たちのブルメイステル版のいちばんの見せ場は3幕と最終幕。3幕は、舞踏会でスペイン、ナポリなど、各国の踊りが登場するシーンで、他のバージョンだと踊った後に拍手をもらって次の国が踊ってまた拍手をもらって・・・と、ひとつずつ紹介していくものが多いけど、ブルメイステル版はたたみかけるように各国の踊りが繰り広げられて、これがもう本当に美しくて圧巻の演出なんだ。僕はここで悪魔の策略にはまって、オデット姫に化けた悪魔の娘オディールに永遠の愛を誓ってしまう。若さゆえにだまされてしまうんだ。オディールをオデットだと思い込み求婚する時の、ひざまずいて手を差し出すポーズ、だまされたと知った時のえぐられたような哀しみ、オデットへの申し訳けなさ、自分への怒り、そういった全身からほとばしる感情を、僕は気持ちと体のすべてを使って表現してるよ」
「僕は傷心のオデットに許しを請うけれど、彼女を裏切ってしまった罪は大き過ぎた。僕は彼女をなんとか救おうと悪魔に闘いを挑む。実はこの後、初演版や多くのバージョンでは悲劇で終わるんだよ。オデットとジークフリードが湖に身を投げて来世で結ばれようとするんだ。でもブルメイステル版はハッピーエンド。僕はこのラストがすごく気に入ってる。僕の愛でオデットの魔法も解けるし、最後はやっぱり愛が勝つべきだよ。世界の多くでこのバージョンが高い評価を受けている理由が観てもらえればわかると思う。僕とオデットのドラマチックなラブストーリーに3時間があっという間に過ぎていくはずさ。だから、バレエ鑑賞といっても肩肘張らずに、自然体でバレエを楽しんでほしいな。面白い時は声をあげて笑い、いいと思ったシーンがあったら拍手して」
主催:日本テレビ/キョードー東京
後援:在日ロシア大使館/ロシア連邦文化映画庁/ロ日協会
お問い合わせ:キョードー東京 03-3498-6666
http://www.kyodotokyo.com/detail_a.cfm?ppk=k017z0101
PR