2003年レンタル開始を待つ人が行列を作った伝説のドラマ『24 -TWENTY FOUR-』に続き、2005年の『LOST』、2006年の『プリズン・ブレイク』『デスパレートな妻たち』『The OC』と加熱する一方の海外ドラマ。一度観はじめたら抜け出せないストーリー展開にハマって、寝不足になった経験がある人も多いはず。そして2008年、アメリカで話題を呼んだ新たな海外ドラマシリーズが日本に上陸する。まずは超能力者たちを待ち受ける運命を探っていくSFサスペンス『HEROES/ヒーローズ』、もう1本が都会的でファッショナブルな美女たちが繰り広げる“レズビアンの世界”に切り込んだ『Lの世界』。これから大旋風を巻き起こしそうな2本の海外ドラマシリーズを徹底レポート!
2007年5月、人気ドラマがいっせいに最終回を迎えたアメリカTV界。2006-2007年度の新作ドラマ視聴率ナンバーワンに輝いたのは『HEROES/ヒーローズ』だった。さらにゴールデングローブ賞ではTVシリーズ・ドラマ部門の最優秀作品賞にノミネートされ、全米の視聴者が投票するピープルズ・チョイス・アワードでは“最も好きな新ドラマ部門”で最優秀作品賞を受賞! 日本の海外ドラマフリークが待ちわびた、新しいメガヒットドラマが生まれた。
アメリカ、インド、東京。遠く離れたそれぞれの土地で、ある奇妙な現象が起こり始める。平凡な人々が突如として、スーパーヒーローのような特殊能力に目覚めはじめたのだ。予知能力、時空移動能力、驚異的な自己治癒力、飛行能力・・・。自分の能力に使命を感じる者もいれば、能力を恐れひた隠しにする者、自分の能力を悪用する者もいる。そして、残忍な手口で恐れられている連続殺人鬼「サイラー」、2008年11月8日に起こるマンハッタンでの核爆発。それらを阻止しようと、まったく出会ったことのない彼らが集結する。彼ら=ヒーローズや人類を待ち受ける運命とは・・・!?
世界の6カ所で同時に進行するストーリー展開も話題になったが、それ以上に人気を呼んでいるのが、このドラマに登場するユニークなヒーローたち。「ヤッター!!」や「ピーンチ」など日本語のキメゼリフで注目されているのは、日本人オタクサラリーマン、ヒロ・ナカムラ。彼に匹敵する人気者が、不死身のカラダを持つチアリーダー、クレア。普通の人間でいたいと願う彼女のキュートな表情が、女性たちから圧倒的な支持を受けている。往年のスーパーヒーローとは違う、人間らしい彼らのキャラクターが、このドラマの面白さをさらに盛り上げる!
2004年アメリカで最も旬なケーブル局として注目を集めているSHOWTIMEから、センセーショナルなドラマがスタートした。女の本音を赤裸々に描いたドラマといえば大ヒットした『Sex and the City』が思い浮かぶが、この『Lの世界』はさらに女たちの恋愛事情に切り込んだ“レズビアン”の世界が舞台となっている。都会的でゴージャスな美女たちが繰り広げる、リアルでポップな禁断の恋模様。そのストーリーはもちろん、キャラクターの個性を引き立てるセレブでスタイリッシュなファッションも注目を集め、今や雑誌やテレビがこぞって特集を組んでいる人気ドラマに成長した。
主人公はロサンゼルスで暮らす都会的で美人なキャリアガールたち。それぞれに仕事や恋の悩みを抱えながらも、彼女たちは仲間とお気に入りのカフェでくつろいでいる。セレブリティが暮らすロサンゼルスの高級住宅地では、いつものありふれた風景。ただひとつ違うのは、彼女たちが男に頼らない生活を楽しむ“レズビアン”だということ。物語は新進作家ジェニーが恋人ティムと暮らすためにロサンゼルスに越してきたところからはじまる。隣人カップルのパーティに招かれた彼女は、そこで地元でカフェを経営するマリーナと出会う。この年上の女性に惹かれた瞬間から、恋人との関係や自分の恋愛スタイルについて考えるようになっていく・・・。
ささやくような甘い駆け引き。愛する人がそばにいても、埋められない孤独。キャリアと出産の間で、どちらを選ぶか迷う気持ち。傷つき、傷つけられる嘘。それでも誰かを愛したいと思ってしまう、女たちの本音。そこには普通の恋愛と変わりない、大人の女性なら誰にでも当てはまる恋の苦悩や葛藤がある。彼女たちのリアルで切実なメッセージに、共感せずにはいられないはず。
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