「高齢化と過疎化の進む地元・九十九里を盛り上げたい」。そんな思いから、趣味のスケートボードやBMXを通じて知り合った3人の若者が立ち上げた「HAPPY NUTS DAY」。地元のベテラン農家や焙煎職人の手を借りながら、2年間の試行錯誤を経て完成したピーナッツバターの原料は、上質な落花生とてんさい糖、九十九里の塩のみ。蓋を開けた瞬間に広がる香ばしい香りは、熟練職人の手で少量ずつ焙煎した落花生をすぐに加工しているからだそう。世代を越えたコラボレーションから生まれたおいしさを、ぜひ体験してみて。
のどかな田園風景に囲まれた工房のすぐ裏は九十九里海岸。夏場は作業の合間にサーフィンを楽しむこともあるのだとか
ピーナッツバターは粒入りと粒なしがあり、S864円、M1620円。クリーミーで濃厚な口当たりに思わず笑顔がこぼれそう!
代表・村井駿介さんの実家は現役の農家。広大な敷地内には「HAPPY NUTS DAY」の工房に加え、野菜畑も広がっている
日本を代表するガラスメーカー・菅原工芸硝子の九十九里工房の敷地内にある「Sghr cafe」では、地元ベーカリーの玄米食パンに「HAPPY NUTS DAY」のピーナッツバターや野菜、ツナを挟んだサンドイッチが人気を集めている。「いろいろなメーカーのピーナッツバターを試しましたが、HAPPY NUTS DAYさんのものは無添加で安心なうえ、香りや味わいのバランスがとてもいいんです」とマネージャーの菅原加代子さん。美しいハンドメイドグラスの器でいただくとっておきのピーナッツバターサンドは、九十九里の新名物ともいえそう。
木立に囲まれたテラスは、これからの季節の特等席。爽やかな木漏れ日や周囲を彩る四季折々の草花にも心癒される
カフェで使用している器はすべてオリジナルのハンドメイドグラス。気に入ったものは隣のファクトリーショップで購入することも
「地元の食材をメニューの随所に取り入れて、九十九里らしさを表現していきたい」と話すマネージャーの菅原さん
「HAPPY NUTS DAY」のピーナッツバターをウェブショップで注文すると、クージーと呼ばれる特製保冷カバーに包まれて届く。これは輸送の際に使われる緩衝剤を少しでも減らすための工夫だとか。「同じように、ギフトラッピングも紙ではなく、再利用できるハンカチを使っています」とパッケージデザイン担当の中野剛さん。地球環境に優しいのはもちろん、商品や届ける人への愛情も感じられるオリジナルグッズたち。スタイリッシュなルックスも手伝って、いつもの食卓を明るく塗り替えてくれるはず。
オリジナルのピーナッツ柄がかわいいクージー。商品が手元に届いたあとは、缶入りドリンクの保冷カバーとして再利用できる
オリジナルハンカチを使ったラッピングは商品代+450円。大切な人へ、ちょっぴり差の付く贈り物を探しているなら迷わずコレ!
自社農園でとれた最上級の落花生を焙煎したローストピーナッツ972円。ロゴがおしゃれな麻袋にも気分が上がる
「遊び場である九十九里で、目の前にあった落花生を僕らなりに楽しんでいたら、それが形になりました。九十九里はなにもないね、と言われることもありますが、普段見過ごしているものに目を向けると、意外に身近なところで幸せが見つかることもあるんですよね」。代表の村井駿介さんにピーナッツバター作りにかける思いを伺ったところ、こんな答えが返ってきました。もともと大学で政治学を学んでいた村井さんは、高齢化と過疎化の進む九十九里を活性化したいと考えていたといいます。仲間と一緒に、地元をおもしろくしたい—。人気急上昇中のピーナッツバターが生まれた背景には、意外なほど熱い想いが潜んでいたのでした(ライターO)
ハッピー ナッツ デイHAPPY NUTS DAY
九十九里発の話題のピーナッツブランド。直営店はまだないものの、古いワゴン車を利用したショップが今年中にオープン予定。
- TEL.0475-78-3266
- 千葉県山武郡九十九里町作田5633-10
- ※商品の購入はオンラインショップまたは取り扱い店で。
- 詳細はこちら
エスジーエイチアール カフェSghr cafe
器はすべて併設の工房で作られたハンドメイドグラス。地元九十九里の食材を使った軽食やスイーツで、旅の疲れをほっと癒して。
- TEL.0475-76-3551
- 千葉県山武郡九十九里町藤下797
- 営業時間/10:00~18:00(17:30LO)無休
- アクセス/JR東金線東金駅より車で約15分
- 詳細はこちら
千葉県・九十九里町に行こう!
- 千葉県・九十九里町へのACCESS
- 東京駅より特急わかしお号で大綱駅まで約50分、東金線に乗り換え、東金駅まで約10分。
東金駅から九十九里町まではタクシーで約20分、またはバスで約30分
地図はカーソルを乗せると自由に動きます。