クリスマスまで少しずつ楽しむシュトーレンの話

クリスマスオーナメント01

クリスマスシーズンになると日本のパン屋さんやパティスリーでよく見かけるようになった、ドイツ生まれのシュトーレン。ドライフルーツ、ナッツ類やバターを生地に練り込み、発酵させて焼き上げたずっしり重い伝統菓子は少しずつ食べるのが習わし。そんなシュトーレンの由来を紐解きながら、料理家・星谷菜々さんおすすめの楽しみ方を「ドンク」のシュトーレンを使ってご紹介します

更新日:2017/11/21

ドイツの伝統菓子・シュトーレン

約3週間かけて味わうドイツの伝統菓子・シュトーレン

14世紀(1300年代)、ドイツのザクセン州ドレスデンが誕生の地といわれるシュトーレン。白い粉砂糖がたっぷりかかったその様子は、生まれたばかりのイエスを毛布でくるんだ姿をイメージしたとも伝えられている。そんなドレスデンでは、12月の第1土曜日に伝統行事・シュトーレン祭りを開催。約150人のパン職人によって約3.4トンの巨大シュトーレンが市街地をパレード。そのあと、ひと切れずつ販売される。

11月に入るとパン屋さんやパティスリーだけでなく、スーパーマーケットにもシュトーレンが並ぶドイツ。アドべントのスタート(クリスマスの3週間前の日曜日)と共に、クリスマスまでの心の準備として、少しずつスライスしていただく。この時期の各家庭では、来客にもシュトーレンでおもてなしするのが習慣だそう。

特徴は、ラム酒などの洋酒に漬けたレーズンやオレンジピールなどのドライフルーツと、アーモンドやクルミなどのナッツが入っていること。バターをたっぷり使用した密度の濃い生地は食べ応えあり。時間が経つとドライフルーツと洋酒が熟成されるため、味に深みが増してくる。

おうちで簡単!シュトーレンのおいしい食べ方

表面が固めのシュトーレンを食べ慣れてない人も多いはず。そこで、おすすめの食べ方を料理家・星谷菜々さんに教えてもらいました。ぜひ参考にしてみて

01_なるべく薄目にカットしよう

たぶんこれの縦積み

食べる分だけカットしたら残りは冷凍庫で保存を

重量感たっぷりのシュトーレンは、約1cmの幅に薄くスライスしてひと切れずつ味わうのが本場・ドイツ流。ドライフルーツやナッツ類がぎっしり入っていて崩れやすいため、片手を添えながらゆっくりナイフを入れて。

食べる分だけカットしたら、残った分はおいしさを封じ込めるようしっかりラップを巻くこと。涼しい場所なら3週間程度(商品による)常温保存が可能。ドライフルーツと洋酒が熟成されていく味わいを、2~3週間かけて少しずつ楽しんで。

02_グリューワインでクリスマスムードを盛り上げる

スパイスの効いたグリューワインは、シュトーレンとの相性抜群

飲むと体がポカポカしてくる冬のヨーロッパの定番、ホットワイン。ドイツではグリューワインと呼ばれ、クリスマス時期のは4週間にわたって開かれるクリスマスマーケットには、多くのグリューワインの店が登場する。濃厚で甘いシュトーレンと、スパイスが効いたワインが口の中で調和され、ちょっと大人の味わい。今年のクリスマスは、本場のクリスマスムードを満喫してみるのもよさそう。

グリューワインは、飲み残しのワインを使ってもOK。また、冷蔵庫で5日間保存が可能なので多めに作って置いて、飲む直前に温め直して味わおう。

簡単にできる!グリューワインレシピ

■用意する材料(2杯分)
赤ワイン・・・300ml
水・・・100ml
グラニュー糖・・・大さじ2
ショウガ・・・少々(薄切り2枚程度)
★シナモンスティック・・・1本
★クローブ・・・1粒
★カルダモン・・・1粒
★スターアニス(八角)・・・1片
★オールスパイス・・・1粒
★レモンの輪切り2枚
※スパイスは、1~2種類でも可

■作り方

1.カルダモンは殻から実を取り出す
2.小さめの鍋にすべての材料を入れ、中火にかける
3.沸騰直前に火を止めて蓋をし、5分以上蒸らしたら出来上がり。時間を置いたほうがスパイスが効いておいしさアップ
4.飲む前に、沸騰しない程度に温め直し、茶こしを通してカップに注ぐ
5.お好みで輪切りにしたレモンの輪切り2枚をプラスすると、レモンの風味で爽やかさがアップ

編集部おすすめおいしいシュトーレン3

日本で購入できるシュトーレンは、バリエーション豊か。伝統の技法を大切にしながら、日本人好みのにしっとりとした食感に仕上げたものから、和素材をたっぷり使ったものまで、どれにしようか目移りしそう。各店舗のこだわりの味を試してみて

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お酒に合わせて楽しみたいシュトーレン

独創的でありながらフランスの伝統に基づいたパンとお菓子を提供するフランス料理界の巨匠・ジョエル・ロブション氏が監修するパティスリー。注目の「シュトーレンショコラ」は、デザートワインに漬けたレーズンやビターチョコレートを、アールグレイ、カルダモンで香り付けした生地に練り込み香り高く仕上げた1品。しっとりとした味わいはブランデーと相性がよい大人のシュトーレン。

■ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブションの「シュトーレンショコラ」
発売:2017年11月1日(水)~12月末頃
※オンラインショップでも販売
価格:本体2268円 箱入り2538円
サイズ:幅約6.5cm×長さ約13cm×高さ約4cm

SHOP DATA

ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 丸の内ブリックスクエア店
TEL:03-3217-2877
住所:千代田区丸の内2-6-1丸の内ブリックスクエア1F
営業時間:11:00~21:00(フード20:00LO、ドリンク20:30LO)
定休日:なし(丸の内ブリックスクエアに準じる)
アクセス:JRほか「東京駅」「有楽町駅」 より徒歩5分

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和の素材を使った個性的な味わいが魅力

パレスホテル東京のペストリーショップでは、日系ホテルならではの和の要素を取り入れたスイーツに出会える。クリスマスシーズンには定番の「シュトーレン」のほか、和素材を使ったシュトーレンも登場。きな粉と柚子が香る「ボーネン・シュトーレン」、大納言とホワイトチョコレートを使った「加賀ほうじ茶のシュトーレン」など全4種類。上品な味わいをじっくり堪能して。

■パレスホテル東京の「シュトーレン」「ボーネン・シュトーレン」「加賀ほうじ茶のシュトーレン」
発売:2017年12月1日(金)~12月25日(月)
価格:各2700円
サイズ:幅約10cm×長さ約16cm×高さ約6cm
※店舗でのシュトーレンの購入は予約をおすすめ

SHOP DATA

パレスホテル東京 ペストリーショップ「スイーツ&デリ」
TEL:03-3211-5320(クリスマス商品専用ダイヤル。10:00~20:00)
住所:千代田区丸の内1-1-1パレスホテル東京B1F
営業時間:10:00~20:00
定休日:なし
アクセス:東京メトロ丸ノ内線ほか「大手町駅」C13b出口より地下通路直結

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ドイツ伝統の味が堪能できる本格派シュトーレン

創業112年を迎えた「ドンク」は、本場の製法や味わいを追求するベーカリー。上記のおいしい食べ方にも登場した「シュトーレン」は、ラム酒とブランデーに1カ月漬け込んだドライフルーツと、クルミやアーモンドなどのナッツ入れて焼き上げた本格派。しっとりとしていて口どけがよく、日が経つごとに味わいに深みが増すのが特徴なので、クリスマスまで少しずつ味わいたい。

■ドンクの「シュトーレン」
発売:2017年11月1日(水)~12月25日(月)
価格:1728円
サイズ:長さ約17cm×高さ約5cm
※スライスシュトーレン(2枚入り)432円(税込)も販売中

SHOP DATA

ドンク 日本橋高島屋店
TEL:03-3277-3577
住所:中央区日本橋2-4-1日本橋高島屋店B1F
営業時間:10:30~19:30
定休日:なし
アクセス:東京メトロ銀座線ほか「日本橋駅」直結

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取材協力/料理家・星谷菜々さん

女性誌を中心に、家庭料理やお菓子を提案。著書に、『BAKE 焼き菓子の基本』(成美堂出版)、『フルーツスイーツダイアリー』(グラフィック社)、『ポットロースト』(日東書院)などがある。JSA認定ワインエキスパート。世田谷区池尻にてアトリエ「apron room」主宰

STYLING&COOKING/NANA HOSHIYA PHOTO/masa TEXT/NAOMI TERAKAWA,NARUMI AKIBA

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