マリー・アントワネットも愛したフランスの伝統菓子・クグロフの話。料理家・星谷菜々さんが教えてくれた、おいしい食べ方も

マリー・アントワネットも愛したクグロフの話

フランス東部・アルザス地方のクリスマスに欠かせない伝統菓子・クグロフ。帽子(王冠)のような型で焼き上げるドライフルーツやアーモンド入りのブリオッシュで、クリスマスの時期、日本のパン屋さんやパティスリーにも登場する。素朴でやさしい味わいのクグロフの魅力と、料理家・星谷菜々さんおすすめのおいしい食べ方をお届けします。

更新日:2018/11/22

パンとしても楽しめる素朴な味わいのクグロフ

パンとしても楽しめる素朴な味わいのクグロフ

クグロフの歴史はとても古く、キリストの誕生を祝う東方の三博士が陶器職人の家に泊めてもらったお礼に、被っていた帽子の形をした型を作って焼いたのがクグロフだという説。マリー・アントワネット(1755年~1793年)がオーストリアからお嫁入りのときに持ち込んだのがクグロフだったなど、さまざまな説が伝えられている。

オーストリア、ドイツ、スイスでも食べられているクグロフ。その中でも、発祥の地ともいわれるフランス東部のアルザス地方の町のあちこちには、クグロフを焼く専用の陶器が売られている。一家に1台はクグロフ型があり、クリスマスやお祝いのときに焼くのが習慣。陶器の型はオーブンの熱がゆっくりと均一に伝わるため、ふんわりした食感の生地になるそう。

斜めにうねりのあるクグロフ型にバターを塗り、底にアーモンドを散らすのがアルザス地方伝統のクグロフ。洋酒などで漬け込んだレーズンなどのドライフルーツ入りの生地を流し込み、焼き上がったら粉砂糖をまぶして仕上げる。甘さ控えめなのでパンとしていただくことも多く、ハムやチーズを挟んでクロック・ムッシュとして楽しむ人も。

おうちで簡単!クグロフのおいしい食べ方

シンプルで素朴な味わいのクグロフがより華やかに、おいしくなるアイデアを料理家・星谷菜々さんがご紹介。友達とワイワイ過ごすパーティにも喜ばれそう。

01_溝に沿って斜めにカットしよう
ナイフは斜めに入れるのがコツ。保存は密閉して冷凍庫へ

手で裂けるくらいのやわらかなクグロフは、斜めのラインに沿ってスライスするのがアルザス地方伝統のスタイル。均一の幅に切れて、見栄えが良いのもポイント。

残りは、ひと切れずつラップにらくるんでから、ジッパー付きポリ袋に入れて密閉。冷凍庫で保存すと約2週間程度はおいしくいただける。食べるときは常温に戻し、軽くトースターで温めると表面がかりっとしてまた違った食感に。生地のバターが口のなかでじゅわっと広がる味わいを楽しんで。

02_生クリームやジャムを添えて
生クリームやジャムで味に工夫を。白ワインともぴったり

クグロフにホイップした生クリームやマーマレード、イチゴジャムなどのコンフィチュールを添えるのもおすすめ。味のバリエーションが広がり食卓を華やかにしてくれる。生クリームは、脂肪分が高いものほど泡立ちやすいのが特徴。

ドリンクはアルザス地方の白ワインをチョイス。すっきり爽やかな味わいが特徴のアルザスワインは、生クリームやジャムをプラスしたほんのり甘いクグロフと相性抜群。大人のクリスマスタイムを演出してくれる。

料理家・星谷菜々さん

協力してくれたのは、料理家・星谷菜々さん

星谷菜々(ほしやなな)
女性誌を中心に、家庭料理やお菓子を提案。著書に、『BAKE 焼き菓子の基本』(成美堂出版)、『フルーツスイーツダイアリー』(グラフィック社)、『ポットロースト』(日東書院)などがある。JSA認定ワインエキスパート。世田谷区池尻にてアトリエ「apron room」主宰
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※記事は2017年11月14日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります
STYLING&COOKING/NANA HOSHIYA PHOTO/masa TEXT/NAOMI TERAKAWA,NARUMI AKIBA

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